みなさん、おはこんばんちは。
部屋干ししている洗濯物の下に丸めた新聞紙を敷いておくと乾きが早くなると聞いたので、さっそくためしている最中のさぶらでございます。
効果あるか楽しみ。
さて、今回のテーマは「見出しの粒度とは?」です。
見出しの「粒度」って言われて、意味わかりますか?
ぼくはちょっと前まで、よくわかりませんでした。
ぼくがわからなかったんですから、きっとわからない人がたくさんいるはずです。
貴様は、堕天せし片翼の天使を統べる魔王・ルシファー!!
(あなたは傲慢ですね)
ジョークデーース!
見出しの粒度というのは、わかりにくい表現のくせに結構重要な要素だったりします。
特にWebライティング初心者の方が見出しを作ると、「粒度が違う」「粒度を統一して」などと言われがちになってしまうという、間違えやすさも兼ね備えています。
専門用語で言われても困る。
とはいえ、決して難しい話ではありません。
わからない人も、できない人も、単純に知らないだけなんです。
逆に言うと、「粒度」について知るだけで「見出しの粒度で文句言われない人」になれる、ということでもあります。
この記事でしっかり勉強して、あなたも「見出しの粒度で文句言われない人」になってみませんか?
ゆっくりお勉強していってね!
見出しの「粒度」には3つの意味がある
いきなりですが、残念なお知らせです。
見出しの粒度という言葉の意味は、ひとつだけではありません。
3つあります。
ややこしそう。
まあ、ややこしいかもしれません。
でも繰り返しますが、わかってしまえばどうってことないんです。
とりあえず、3つの意味を箇条書きにしてみますね。
見出しの「粒度」の意味
いよいよ本番です。
これから3つの意味を、ひとつずつ確認していきましょう。
できるだけわかりやすく、ていねいに説明するので、安心して読み進めてみてください。
新宝島。
意味①:見出しの抽象度(具体性)
いきなり難しい言葉が出てきました。
抽象度って何ぞ?
ちょっと辞書を引いて、「抽象」の意味を確認してみましょうか。
[名](スル)事物または表象からある要素・側面・性質をぬきだして把握すること。⇔具象/具体。→捨象
引用:小学館「デジタル大辞泉」
物事をわかりやすくするために、大事な部分だけを切り取って理解してしまう、というのが「抽象」の意味っぽいですね。
言葉だけだとわかりにくいと思うので、実際に抽象化しながら説明してみましょう。
「りんご」、「バナナ」、「砂糖」から「甘い」という要素を抜き出して考えたところ、これらは「甘いもの」であると理解できました。
これが抽象化、つまり「抽象の度合いを高める」ということです。
Webライティングの世界では、見出しの階層によって抽象度を適切に変化させることが求められます。
階層が下がっていくにしたがって、抽象度が低くなっている(具体的になっている)のがわかるかと思います。
この「見出しの階層ごとの抽象度」を指して、「粒度」と言われることがあるわけです。
以下は、抽象度が異なっているために「粒度そろえて!」と言われてしまう見出しの例です。
中見出し①と②に比べて、③の抽象度が高くなっています。
(③だけ「種類」になっている)
この中見出しの粒度をそろえるとしたら、以下のようになるでしょう。
意味②:見出し単位の情報の大きさ(種類)
さて、2つ目の意味です。
「見出し単位の情報の大きさ」とか、またもやわかりにくいですね。
絵でせつめいして。
わかりました。
まずは以下の見出しをご覧ください。
どうですかね。
なんとなくモヤモヤしませんか?
『肉料理』と『麺料理』が「何が主役の料理か」という切り口の見出しであるのに対し、『イタリア料理』は「どこで生まれた料理か」という切り口の見出しです。
当然ですが、イタリア料理には肉料理も麺料理も含まれます。
つまり、ひとつだけ「情報の大きさ(範囲・種類)」が違っているわけです。
そういったことを指して「粒度が違う」と表現することがあります。
ぶっちゃけると、実はこれも「抽象度が異なっている」例のひとつに過ぎません。
ちょっとわかりにくいかなと思ったので、あえて別にしてみた次第でございます。
意味③:見出しの表現(語尾など)
最後は「見出しの表現」です。
さっそく例を紹介しましょう。
これは見た目の話なので、わかりやすいのではないでしょうか。
最初の2つと最後の見出しとで、表現が異なっています。
こういった「表現(文言の構成)」の違いを指して、「粒度」と呼ぶことがあります。
「表現を統一しろ」ってことやな!
見出しの「粒度」をそろえる理由
以上が、見出しの「粒度」という言葉が持つ意味です。
色んな意味で見出しを「そろえる」感じなんだと覚えてください。
とはいえ、なんで見出しをそろえる必要があるんでしょうか?
ここからはオマケとして、見出しの粒度をそろえる理由を説明していこうかと思います。
いらなかったら飛ばしてね!
わかりやすいから
大半の理由はコレです。
見出しの粒度がそろっていないと、それぞれの見出しで扱われている話題が大きかったり、小さかったり、あっちに行ったりコッチに行ったりしてしまいかねません。
こうなってしまうと、記事そのもののわかりやすさが失われてしまい、読みにくくなってしまうのです。
公開しても、読者さんはほとんど読んでくれないでしょう。
ぴえん。
書きやすいから
こちらはライターとしてのメリットです。
「わかりやすい」というのが基本的な理由ですが、わかりやすいからこそ書きやすくなります。
想像してみてください。
パンを紹介する記事で、『あんぱん』『クリームパン』という見出しの文章を書き終えた後、次の見出しを見たら『惣菜パン』だったときの気持ちを。
今まで「あんぱん」「クリームパン」について深堀りをしていたのに、次の見出しでは「惣菜パン」の深堀りをしなければならないのです。
もちろん、勝手に小見出しを作ることは許されていません。
ぼくなら間違いなく不貞寝する。
粒度をそろえてステキな見出しを作ろう!
これにて「見出しの粒度とは?」、終了でございます。
お付き合いくださり、ありがとうございました。
最後にもう1度、ポイントをおさらいしておしまいにしましょう。
見出しの粒度が違ってしまうと話題がちぐはぐになり、まとまりのない文章に仕上がってしまいやすくなります。
その結果として、ライターから見て書きにくく、読者さんから見てわかりづらい記事になってしまうのです。
逆に、粒度を適切にそろえさえすれば、それだけでわかりやすく書きやすい見出しになります。
めんどくさがらずにしっかりと見出しの粒度をそろえて、わかりやすい記事を量産しましょう!
「急がばまわれ」ってヤツやな!
ーおしまいー