みなさん、おはこんばんちは。
しばらくマインドルフネス瞑想をサボっていたら、目に見えて集中力が下がってビビっている(2022年01月25日の)さぶらでございます。
そんだけ効果があった、ってことなんだろうなあ。
さて、今回のテーマは(タロットカードの)「コートカードとは?」でございます。
新たな知識やスキルを勉強していると、聞き慣れない専門用語に出くわして「なんだそれ?」となるのは世の常。
タロットの世界においてはコートカードが、その専門用語のひとつにあたるでしょう。
タロットカードの小アルカナは、ヌーメラルカードとコートカードで構成されています。
タロット知らなきゃ全然わからん!
この記事ではコートカードについて、ぼくが今まで勉強して学んできたことを、わかりやすく説明していきたいと思います。
この記事を読んで、あなたもコートカードへの理解を深めてみましょう!
レッツトライ!!
コートカードとは
コートカードとは、小アルカナのうち各スート(ワンド、カップ、ソード、ペンタクル)のキング、クイーン、ナイト、ペイジの4カード、計16枚を指します。
トランプでいうところの、絵札にあたるものですね。
上の画像は、ペンタクルのコートカード。
ちなみにコートカード以外のカード(1~10)は、ヌーメラルカード(数札)と呼ばれています。
コート=宮廷
コートカードが一体何のカードなのかについては、わかってもらえたかと思います。
ですがコートカードの「コート」って、どういう意味なんでしょう?
あなたはご存知ですか?
寒いときに着るヤツかな?
この詠唱、エターナルフォースブリザードか!?
(寒いです)
コート(court)とは、「王宮」や「宮廷」という意味の英単語。
つまりコートカードとは、「王宮(人物)カード」ということなんですね。
「貴族カード」って表現してもいいかも。
ペイジって何者?(答え:騎士見習い)
宮廷の偉い人が描かれたコートカードですが、1人聞き慣れない人物がいませんか?
キング、クイーン、ナイト、ペイジ。
・・ペイジってなんや!?
そうです。
「ペイジ」だけは、おそらく馴染みがない人が多いのではないでしょうか。
ペイジについて調べてみると、小姓(こしょう)とだけ説明されていることも多いですが、それでは少しわかりにくいかと思います。
そもそも小姓が何をする人なのかも、あまり一般的に知られている話ではありませんし。
小姓とは武将の側近くに付き従うショタ武士で、時には夜の(自主規制)
唐突なBL要素やめてください。
コートカードに描かれているペイジ(page)とは、中世ヨーロッパにおける騎士見習いの少年です。
荘園領主(騎士)や貴族の次男・三男坊など、それなりの地位にあった(けど跡を継げない)少年たちが、騎士になるために付く役職(立場)になります。
武士と違い、ヨーロッパの騎士は世襲制じゃなかったらしい。
幼い彼らは自分よりも位の高い貴族や騎士の側に仕え、まずは身の回りのお世話をする中で、必要なマナーやしきたり、文字(筆記)を学びます。
その後は従騎士(エスクワイア、盾持ち)として、騎士道や武芸、戦場での実戦経験を積んでいくのです。
立派な騎士を夢見てがんばる少年、ってことやな!
人物ごとにおおよその共通した意味がある
ペイジの意味も、なんとなく理解できたところで。
いよいよコートカードの意味に触れていくことにしましょう。
まずはじめに、コートカードは人物ごとに、おおよそ共通した意味を持っていることを説明していきます。
簡単に見ていこう!
キング:王様みたいな円熟した責任者
コートカードに共通してポイントになるのは、描かれた人物が持っていそうな要素(特徴)です。
ものすごいざっくり表現しとるで。
たとえば王様たるキング。
王様といえば成熟したナイスミドル、威厳のある統治者、みたいなイメージがないでしょうか?
酸いも甘いも知り尽くした熟練者で、ちょっとやそっとじゃ動じない感じ。
実際にキングでよく拾われる意味を、いくつかピックアップしてみます。
どれも、立派な王様が持ってそうな要素ではありませんか?
クイーン:女王様のような成熟した理解者
クイーンもキングと同様、女王様にありがちな人物像を思い浮かべることで、理解しやすくなると思います。
たとえば、成熟して精神的にも落ち着いている柔らかい雰囲気、などでしょうか。
以下は、クイーンでよく拾われる意味になります。
悪役に出てきそうなヒステリックな女王様は、逆位置のクイーンやね。
ナイト:騎士のような力の行使者
王様が立派なおじさん、女王様が優しいおばさんだとしたら、ナイトは年頃の青年(性別関係なし)になるでしょうか。
若いながらも自立して経験を積み、それなりに自信も出てきた頃合いをイメージすると、わかりやすいかもしれません。
以下、よく拾われる意味です。
身に付けたスキルを駆使して認められたいお年頃。
ペイジ:見習いのようなのびしろある若者
こちらですでに説明した通り、ペイジは騎士見習いの若者。
まだまだ未熟で、狭い世界しか知らないが故に自らの万能感におぼれてしまうような、危なっかしさと可能性を併せ持ちます。
のびしろしかないクソガキ。
以下、(略
スートの意味と組み合わせて解釈するのが基本
コートカードは、これまで紹介してきたそれぞれの人物自体が持つ意味と、スートが持つ意味とを掛け合わせて解釈するのが基本になります。
たとえばワンドのクイーンなら、以下のような感じです。
明朗闊達(めいろうかったつ)な女性がイメージできるな!
おまけ:コートカードの意味を読むのは難しい?
ここまでの説明で、なんとなくコートカードをわかってもらえたんじゃないかな、と思います。
スートと人物の意味を組み合わせればええんよな!
簡単やで!!
ですが一般的には、コートカードの意味を読むのは難しい、とされているようです。
なぜ難しいと感じられているのか、考えられる理由を簡単に紹介しておきたいと思います。
カードに描かれた人物に気を取られやすい
「スート + 人物」がコートカードの基本的な意味ではあるんですが、それがコートカードのすべてではありません。
たとえばカップのキングを見てみると、海のど真ん中に置かれた玉座に座っているのがわかります。
なんでわざわざそんなところに・・。
(若干虚無っとるやん)
この「海のど真ん中の玉座」は、カップのキングに含まれている象徴です。
書き込まれている象徴は他にもいくつかあり、それぞれ個別の意味があります。
実際にコートカードを解釈する際には、これら象徴の意味も考慮する場合が多々あります。
(人によって解釈が異なる場合があります。絶対的な正解がない点に注意してください)
また「キングのカードだからナイスミドルが関係しているはず!」と考えてしまいやすいのも、コートカードによくある思い違いです。
クイーンが出たからといって必ずしも女性が関係するとは限りませんし、ナイトが出たから若者が、という話とも限りません。
つい描かれている人物の性別や年齢に注目して解釈してしまいがちなコートカードですが、だからこそ解釈の柔軟さが失われてしまいやすくもあるのです。
四元素の属性が2つ割り振られているのが難しい
コートカードが難しいとされるもうひとつのポイントが、「人物自体にも四元素が割り振られている」という点でしょう。
どゆこと?
四元素とは、RPGなんかでは「魔法の属性」としてお馴染みの、火・水・風・土のことです。
小アルカナのスートは、この四元素の象徴でもあります。
そしてコートカードに登場するキング・クイーン・ナイト・ペイジもまた、この四元素を象徴する存在なのです。
ダブルブッキングってコト!?
両面宿儺、ここに有り・・!
(そういうことになりますねぇ・・)
具体的に見ていきましょう。
ソードのキングの場合、「ソード = 風」「キング = 火」となるので、「風と火の意味を併せ持つカード」となります。
同様にソードのクイーンは「風と水の意味を併せ持つカード」です。
まとめると、こうなります。
キング | クイーン | ナイト | ペイジ | |
---|---|---|---|---|
ワンド | 火・火 | 火・水 | 火・風 | 火・土 |
カップ | 水・火 | 水・水 | 水・風 | 水・土 |
ソード | 風・火 | 風・水 | 風・風 | 風・土 |
ペンタクル | 土・火 | 土・水 | 土・風 | 土・土 |
「火・火」=「炎」・・?
ちょっと混乱しちゃいますよね。
属性がダブった場合は、「その属性の要素が非常に強い」という解釈でだいたいオッケーだったりします。
コートカードには人間の成長段階を表している側面もある
これにて「コートカードとは?」、終了でございます。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
最後にもう1度、ポイントをおさらいしておしまいにしましょう。
コートカードには紹介した他にも、「人間の成長段階」という解釈もあったりします。
精神年齢ってこと。
キングであれば落ち着いて余裕のある大人な精神を、ペイジであれば若々しいけど落ち着きのない未熟な精神を表す、といった感じです。
意味を覚えるのが難しい場合は、このような「人の成長の流れ」を意識することで理解しやすくなるかもしれません。
ぜひ試してみてね!
ーおしまいー