みなさん、おはこんばんちは。
いろいろな面でうまく行かず、何かともがき苦しみがちな1月を過ごしている(2022年01月13日の)さぶらでございます。

産みの苦しみを味わいまくっている!
さて、今回のテーマは(タロットカードの)「ヌーメラルカードとは?」でございます。
タロットカードの説明文を読んだり聞いたりしたとき、ヌーメラルカードという専門用語に出くわしたことはありませんか?
ぼくは元々プログラマーだったのですんなり意味を理解できたのですが、もしそうでなかったらわからなかったんじゃないかな、と思います。

大抵はかっこ書きで「数札」とか書いてあるけどね。
今回はヌーメラルカードとは一体何なのかについて、ぼく自身が勉強した内容をまとめて、すこーしだけ詳しめに説明してみようかと思います。
この記事さえ読めば、今日からあなたもヌーメラルカード博士!

誇大広告や!気をつけろ!
意味を理解するポイントにも少し触れますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
ヌーメラルカード=数札
一番初めにさらっと書いてしまいましたが、「ヌーメラルカード」は「数札」という意味の言葉です。
タロットカードにおける数札とは、小アルカナの各スート(ワンド、ソード、カップ、ペンタクル)1~10のカード、合計40枚を指します。
- ワンドのAce(1)~10
- ソードのAce(1)~10
- カップのAce(1)~10
- ペンタクルのAce(1)~10

ナイトとかキングはコートカードね。
そもそもヌーメラルって何?
ヌーメラルカードが何を指すものなのかは、上の説明で十分に理解してもらえたと信じます。
ですが裏でこっそり「つうか、ヌーメラルってなんやねん」なんて思っていたりはしませんか?

思ってるよね?思っててほしい。
そんなあなたのために、ヌーメラル(ニューメラル)の意味を紹介しておきます。
ヌーメラル(Numeral)は、「数字」を表す英単語。
Arabic numerals(アラビア数字)だとか、Roman numerals(ローマ数字)みたいな使い方をします。

そのまんまやな。
身近な例としては、キーボードの右上の方にこっそりと存在している「Num Lock」があります。

この「Num」は、「Numeral」を略したものです。
このキーがON状態だと、すぐ下の数字キーが「数字キーとして固定」されます。

OFF状態だと、キーの数字の下に書かれている「↑」とか「Home」の機能が有効になる。
スートに意味があるように、数字にも意味がある
全40枚のヌーメラルカードですが、それぞれのカードが持つ意味合いは異なります。

当たり前やんけ。
たしかに当たり前なんですが。
タロットのスートには、それ自体に意味があるのをご存知でしょうか?
同じように、実は数字自体にも意味があるんです。

スートが別でも同じ5なら、同じ意味ってコト!?
さすがにそんなことはありませんが、方向性は似たものになります。
つまりヌーメラルカードには「スートの意味 + 数字の意味」で大まかな意味の解釈ができる、という特徴があるのです。

覚えるの面倒だと思ってたけど、実はわかりやすかったりする?
たしかに想像よりは難しくないかもしれません。
とはいえ、簡単とも言えないのが正直なところですね。
ヌーメラルカードとセフィロトの樹
さて、そんなヌーメラルカード。
タロットカードと深い関係を持つとされる、セフィロトの樹(生命の樹)に当てはめることができるのをご存知でしょうか?
本来タロットカードは、セフィロトへの理解を深めるために作られたツールだと言われています。
だからこそ、セフィロトが持つ意味と連動しているのは当然のこと。
先程紹介した「数字自体に意味がある」という話も、実はこのセフィロトにつながってくるのです。

詳しく。
というわけでここからは簡単に、ヌーメラルカードとセフィロトの関係について紹介していきたいと思います。
セフィロトの樹(生命の樹)とは?
まずは前フリとして、セフィロトとは一体何者なのかを簡単に説明をしたいと思います。
セフィロトの樹(生命の樹、セフィロト)とは、神によって物質世界が作られる過程を図形化したもの、とされています。
ユダヤ教の密教的な神秘主義思想「カバラ」で用いられていたようですが、後にオカルトやキリスト教神秘主義に関連付けられるようになりました。

そして今日の日本では、アニメやゲームにまで登場するようになった。
セフィロトの樹は、10個の玉状のなにか(セフィラ)と、セフィラ同士をつなぐ22本の小径(パス)で構成された図形です。

上は、さぶらお手製のセフィロト画像でございます。
作りやすさの関係でセフィラが四角になっていますが、大体はこんな感じのものです。

ちゃんとしたセフィロトを見たいならググってね!
セフィロトの樹とタロットの関係
現代におけるタロットカードの代表格であるウェイト版(ライダー版)をデザインしたアーサー・エドワード・ウェイト(1857-1942)は、魔術結社「黄金の夜明け団(Hermetic Order of the Golden Dawn)」に所属していた作家でありオカルティストです。
黄金の夜明け団でも教義や思想にセフィロトの樹が組み込まれており、重要な意味を持っていました。
ウェイトはセフィロトの解釈をタロットカードに反映させ、再デザインしてグッズ化。
それこそがウェイト版タロットで、セフィロトの樹に深く関連している理由です。

ウェイト版が生まれる前は、「エッティラ版」と呼ばれるタロットが普及していた。
ヌーメラルカードとセフィラの対応
繰り返しになりますが、セフィロトの樹は10個のセフィラと22本のパスで構成されています。
その10個のセフィラこそが、ヌーメラルカードの数と意味に対応しているのです。
数 | セフィラ | セフィラの意味 | タロットでの意味 |
---|---|---|---|
1 | ケテル | 王冠 | 開始、根源 |
2 | コクマー | 知恵 | 出会い、手始め |
3 | ビナー | 理解 | 挑戦、成長 |
4 | ケセド | 慈愛 | 区切り、安定 |
5 | ゲブラー | 峻厳 | 安定後の展開 |
6 | ティファレト | 美 | 展開の結果 |
7 | ネツァク | 勝利 | 得られるもの |
8 | ホド | 栄光 | 得たもので発展 |
9 | イェソド | 基礎 | ラストスパート |
10 | マルクト | 王国 | 結果、最終形 |

「タロットでの意味」はワイの個人的な解釈なので、注意してね!
一見すると、セフィラの意味とタロットでの意味が結び付いていないように感じるかもしれません。
ここでは一例として、1(ケテル)と5(ゲブラー)について簡単に説明してみます。
ケテル(王冠)は、無から生まれた光によって生み出された最初のセフィラです。
他のセフィラは、ケテルから光のエネルギーが流れ出ることによって生まれ、セフィロトが形成されることになりました。
このことから、「始まり」や「(エネルギーの)根源」と解釈しています。
ゲブラー(峻厳)のセフィラは、ケセド(慈愛)から流れ出たエネルギーから生まれました。
そのため、セフィロトを一連の流れとして捉えた場合、慈愛の意味する「安定や区切り」の後に訪れる展開、と解釈することができます。
またゲプラーそのものには、厳しさや戦い、勇気、破壊、といった意味があるため、総合して「安定の後に訪れる展開」「現実と向き合うタイミング」「ラブラブ期が終わったカップル」というような方向性で解釈しています。

なんで急にカップルの話が出てくるんや!!
ヌーメラルカードの基本的な意味は「スート+セフィラ」
ヌーメラルカードの基本的な意味は、セフィラが持つ意味とスートが持つ意味をかけ合わせたものになります。
カードに描かれた象徴に注目した場合には、象徴の意味を優先して採用することもありますが、あくまでベースは「スート+セフィラ」です。
具体的なヌーメラルカードの解釈例を、「情熱」や「やる気」「活力」といった意味を持つスート「ワンド」で見てみましょう。

「情熱」「やる気」+「開始」「根源」
やる気がみなぎる、夢中になれることに出会う、うずうずしている状態、絶好の機会、前向きな始まり、など
「情熱」「やる気」+「挑戦」「成長」
タイミング待ち、チャンス到来、理解者や協力者との出会い、期待が高まる、いい流れ、など
こんな感じにうまいこと組み合わせて考えることができれば、丸暗記せずとも意味がわかるようになります。

数字の意味は覚えないとだけどな!
ヌーメラルカードは人の成長を表現している
これにて「ヌーメラルカードとは?」、終了でございます。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
最後にもう1度、ポイントをおさらいしておしまいにしましょう。
- ヌーメラルカード=各スート1~10のカード(40枚)
- ヌーメラルカードはセフィロトの樹と関係がある
- スートとセフィラの意味がわかれば、ヌーメラルカードの基本的な意味もわかる
実はヌーメラルカード、「人の成長」や「物事の始まりから終わりの過程」を表しているという解釈もできたりします。

そもそもセフィロト自体が、万物の基本的なあり方を表しているらしい。
そういう視点であらためてカードを眺めてみると、もしかしたら新たな発見があるかもしれませんね。
数字の意味を覚えるのが難しいと感じた場合は、こういった「流れ」をストーリー化して頭に入れてしまうのも方法のひとつです。
もしよければ、試してみてください!
ーおしまいー