みなさん、おはこんばんちは。
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さて、今回のテーマは「認知的不協和とは?」でございます。
認知的不協和はバイアスとはちょっと違うかもだけど、便宜上「認知バイアス」カテゴリに入れてるよ!
夜ふかし、お酒、タバコ、歩きスマホ、ダイエット中の間食、などなど・・。
良くないとわかっていても、やめられないものってありますよね。
かくいうぼくも、2018年の5月までタバコを吸っておりました。
健康リスクが高いとは理解していても、「だからといって肺がんになるとは限らないし!」などと考え、吸い続けていた次第です。
ワイより長く吸い続けてても、健康な人おるし!
もちろんそれは、都合のいい言い訳に過ぎません。
とはいえ「自分は身体に悪いことをしている」という認識のままでは居心地が悪く、罪悪感やストレスを感じてしまいます。
この居心地の悪さを、心理学の世界では認知的不協和と呼んでいます。
この状態をどのように解消するかが、精神的な健全と不健全との分かれ道になる!
・・といっても過言ではないかもしれません。
今回はそんな認知的不協和について、以下のポイントについてまとめてみたいと思います。
この記事を参考に、あなたも(精神的な)健全への道を選んでみませんか?
ゆっくり読んでいってね!
認知的不協和とは
最初に簡単に説明した通り、おおよそ以下のような状態を認知的不協和と呼びます。
上記タバコの例の場合、健康を害するような行動を自ら進んで行っていることになり、一貫性が失われている(自爆行為)と解釈できます。
そのため多くの人は認知的不協和を起こし、何らかの形で解消したくなる(一貫性を取り戻して、自爆にならない形に整えたくなる)、というわけです。
禁煙したり、言い訳したり。
とはいえ、なかなかピンときにくいかもしれませんね。
なのでまずは、具体的な認知的不協和の例から確認していくことにしましょう。
認知的不協和の例①:これは自分へのプレゼント
節約しなくちゃとは思いつつも、ときどきちょっとお高い買い物をしたくなることはありませんか?
たとえばぼくは2017年くらいに、「Oculus Go」という2万円くらいのVR機器(ヘッドマウントディスプレイ)を衝動買しました。
そのときのぼくの認知は、以下のような感じです。
ちょうどこの頃、うつ病の治療中でお金がなかった。
認知Aと認知Bが相反しているので、これは認知的不協和です。
この状態のまま Oculus Go を買ってしまうと罪悪感が強くなってしまい、気持ちよく楽しめないのは目に見えています。
そこでぼくは不協和を解消するため、以下のような言い訳を用意しました。
かくして不協和は解消し、安心してVRを楽しむことができました。
寝っ転がりながら Oculuc Go で見る Netflix は最高だよなぁ!!
認知的不協和の例②:台風なので今日は休み
台風がくると、とっても大変だし危険。
大規模な台風による大きな被害も、決して珍しくありません。
そんな台風が来ている中で、「会社に行きたい!」と心から思える人がどれだけいるでしょう?
そんなときのぼくの認知は、以下のような感じです。
ごくごく一般的な不協和だと信じたい。
この不協和を解消するため、ぼくは至極真っ当な言い訳を考えました。
かくしてぼくは、自分の身を守るために有給を取得したのでした。
認知的不協和の例③:彼には私がいないとダメなの!
個人的な話ではありますが、(ギャンブルや浮気、暴力などに明け暮れている)ダメな彼氏と付き合い続ける、しっかり系の女性の話を耳にする機会が多いです。
すごく不思議な現象ですが、認知的不協和で理解すると納得しやすくなります。
ダメ男と付き合い続けている女性の認知を想像すると、こんな感じではないでしょうか?
どう考えても別れてしまうのが得策なのですが、こういうタイプの彼氏とは、別れるのに多大なエネルギーを要するもの。
急に泣きついてきたり、暴力とかで支配しようとしてきたり。
それまでさんざん消耗させられていたりすると、肝心の別れるエネルギーを捻出することができず、現状を維持する以外に手が打てない、というケースも少なくないでしょう。
そのような場合、以下のように認知を変えることで、不協和を解消(現状を維持)することができます。
かくして女性はダメ彼氏のために、自らを犠牲として捧げ続けるのでした。
自分の身を守るために、仕方なく信じ込んでるケースもありそう・・。
なおこの例では、現状維持バイアスが影響する可能性もあります。
その場合、自力での解消は一層難しいかもしれません。
認知的不協和の良い解消法と悪い解消法
認知的不協和が何なのか、なんとなく理解できたであろうところで。
ここからは、認知的不協和を解消する方法について見ていきましょう。
認知的不協和を解消する方法は、以下の2つがあります。
何言ってるかわからん。
確かに、小難しい表現ですね。
では上で挙げた、3つの例に当てはめて考えてみましょう。
3つの例ではどう解消している?
例①(Oculus Go)では言い訳を考えて正当化することで、矛盾を解消しています。
本来はこうすべきという認知A(節約すべし)があるにも関わらず、そうしたくないという認知B(Oculus Go ほちい)が生まれてしまったため、認知Bを採用する言い訳を用意して自分を納得(一貫性を確保)させている、というわけですね。
つまり①の例では、新しい認知(認知B)を肯定し、現状の認知(認知A)を否定する、という形で不協和を解消していると考えられます。
もちろん、逆のやり方でも不協和は解消できます。
つまり、現状の認知(節約すべし)を肯定して、新しい認知(Oculus Go ほちい)を否定するという、Bの方法です。
Oculus Go は気合でガマン!!
良い解消法・悪い解消法とは?
実は認知的不協和の解消法には、良いものと悪いものがあります。
と言っても、方法そのものに良し悪しがあるわけではありません。
結果の良し悪しの話です。
どういうことだってばよ。
たとえば一番最初に、タバコに関する不協和の例を挙げました。
もう一度簡単にまとめると、こんな感じ。
結果の良し悪しとは、より好ましい認知が肯定されるかどうか、ということです。
タバコが身体に悪いのは、疑いようもない事実。
ですからこの場合は、認知Bが肯定される形で解消されるのがベストなわけです。
良い解消法の例
これまでの話を踏まえた上で、まずは認知的不協和の良い解消法(良い認知が肯定されやすい考え方)の例から紹介してみようと思います。
先に箇条書きにしておくと、こんな感じ。
①現実を素直に受け入れる
良い解消法を求めるのであれば、まずはどちらの認知が「客観的に望ましいのか」を判断しなければなりません。
そのためにはまず、現実を素直に受け入れることが大切です。
例えば例①として挙げた「Oculus Go」の場合、まずは「蓄えが心許ないので無駄遣いできない」という現実を、素直に受け入れる必要があります。
蓄えが尽きかけてるんだから、そんなもん買う余裕なんてないだろ。
好ましい認知というのは、自分を律する内容であることがほとんど。
ですから大抵は楽しい内容とは言えず、ついつい見て見ぬ振りをしたり、都合よく存在を忘れ去ってしまいがちです。
ですが、まずはその現実を直視しないことには、好ましい認知を選択できません。
決して簡単なことではありませんが、まずは好ましい認知を明確に意識することから始めてみましょう。
②必要なら行動も変更する
良い認知を肯定するためには、具体的な行動が必要になる場合もあります。
たとえば喫煙という好ましくない習慣をやめるためには、禁煙という苦行が必要になります。
マジで苦行。
しかし、やらないことにはタバコはやめられません。
タバコをやめなければ自動的に喫煙習慣が継続され、身体にとって都合の悪い認知が肯定され続けることになります。
③そもそも不協和が起こらないように気をつける
解消法とは少し違う話ではありますが。
そもそも不協和が起こらなければ、こんな苦行を繰り返す必要はありません。
自分にとって良くない習慣をいかに遠ざけるか、というのは大きなポイントです。
具体的にどうすれば?
やはり悪習になりそうなことには近づかない、一切やらないというのが、シンプルかつ効果的でしょう。
悪い解消法の例
次に、認知的不協和の悪い解消法(良くない認知が肯定されやすい考え方)の例を紹介します。
①自分に都合よく解釈する
自分に都合よく物事を解釈する、現実を曲解して正当化するといった手段は、あまり良い結果には結びつきません。
たとえばタバコの場合。
タバコばっかりですまんの。
使いやすいんじゃ。
長年喫煙の習慣がありながら、病気にもならず元気に暮らしている人は大勢います。
しかし、それを理由に「タバコ吸っても問題なし!」と考えるのは、あまりにも都合が良いと言わざるを得ません。
喫煙を続けた結果として病気になるかどうかは、確率の話です。
仮に病気と判断されるレベルには至らなかったとしても、身体は確実にダメージを受けますし、それによって通常よりも機能が低下してしまう事態は避けられないでしょう。
周囲の人にまで悪影響を与えかねない点も、無視できません。
これらに目を瞑って、単に「病気にならなければオールオッケー」というのは、やはり都合の良い解釈といえるでしょう。
喫煙によって免疫力が低下した結果、
別の病気になってしまう可能性だってある。
②認知だけを変更して行動を変えない
都合の良い解釈を理由に悪習を続ける、欲望に負けて不利益だとわかっていることをする、我慢するために正当化する。
このような形で認知的不協和を解消してしまうと、やるべきでないことをやってしまったり、続けてしまったりすることになります。
つまり問題が生まれたり、残り続けたりするってこと。
目先のストレスが解消されたとしても、長期的に不利益を抱え続ける決断は得策といえません。
冷静に考えれば、誰もが理解できる話ではあると思います。
しかし実際に自分の身に降りかかった場合、なかなか理性的に行動するのは難しいでしょう。
だからこそしっかりと現実を見据え、自分にとって好ましい選択ができるよう、普段から意識しておきたいところです。
とはいえダメ彼氏の例のように、そうしたくてもできないケースもあります。
自分だけでは解消が難しい場合には、積極的に協力を求めるのが良いでしょう。
親しい人からの頼みなら、
迷惑だなんて思わないもんやで!
③自分ではなく他人を変える
個人的に最悪と思う解消法は、自分ではなく他人を変えようとすることです。
たとえばサラリーマンだった頃のぼくは、以下のような不協和を抱えていました。
この不協和を解消するためには、「労働者をやめる」「無理やりやりがいを見出して社畜化する」などの方法が一般的です。
しかし実は、もっと違う解消方法があるんです。
それが「他人を変える」という方法。
今回の例だと、「働かなくて済むように、自分が抱えるすべての仕事を周囲にやらせる」みたいな感じでしょうか。
クズやんけ!!!!
このような解消方法では、根本的な問題解決にならないのはもちろん、周囲に多大な迷惑をかけることになります。
短期的には楽できるかもしれませんが、信用まで失われてしまいます。
認知的不協和は自分自身の問題なのですから、自分の中だけで解消できるように努力しましょう。
認知的不協和を悪い方法で解消すると…?
認知的不協和を解消するにあたって、どのような形で解消するかが良し悪しにつながることを説明してきました。
悪い解消の仕方をすると、悪い習慣が残りがちになります。
しかし、デメリットはそれだけなのでしょうか?
ここからは、認知的不協和を悪く解消した場合のデメリットを紹介してみたいと思います。
不利益①:根本的な問題解決にならない
これは今までの説明でもさんざん触れてきましたが、大事なことなので繰り返させてください。
自分にとって好ましくない認知を肯定してしまうのが、不協和の悪い解消方法です。
それはつまり、根本的な問題解決に至らない、ということでもあります。
どういうことだってばよ?
たとえばタバコの不協和について、都合よく解釈することで解消したとします。
とはいえ、タバコの害の話はそこらじゅうで目にしますし、耳にするのが実際です。
毎年の健康診断では、問診票に喫煙習慣の欄があります。
タバコのパッケージには、肺がんのリスクがでかでかと書かれています。
タバコ増税が行われる際には、喫煙の話もセットで語られます。
つうか、タバコ値段あがりすぎててヤバイ。
ワイが辞めたときは440円だったのに、今540円だって!
たとえその瞬間は不協和を解消できたとしても、喫煙習慣を続けている限り、何度でも不協和が発生し続けることになります。
もちろん喫煙によって身体にダメージを受け続ける、という問題も解決しません。
悪い解消法は、単なる先延ばしに過ぎないのです。
若干極論気味かもだけどね。
不利益②:自己肯定感が低下する
そのような先延ばしを続けていると、不協和に直面するたびに正当化を行うハメになります。
その正当化が、至極真っ当なものであれば問題ありません。
しかし自分でもわかるような屁理屈に過ぎなかったりすると、自己肯定感が低下する可能性があります。
なんで自己肯定感がさがるん?
自分でも屁理屈だとわかっているということは、見え透いた言い訳で悪癖を続けている自覚がある、ということです。
悪癖を続ける自分というのは、好ましくない自分に他なりません。
故に「俺ってダメだなあ……」などと、自分を否定的に捉えてしまいやすくなるわけです。
自分にがっかりしちゃうんやな。
自己肯定感が下がれば、自分を大切にしようという気持ちも薄まります。
自分を大切にしていなければ、苦行を耐えてまで好ましい認知を肯定しようとは思えません。
そして再び不協和が起こり、先延ばしてますます自己肯定感を低下させる……。
悪い解消法による先延ばしは、このような負の循環(ネガティブスパイラル)に陥るきっかけになる可能性があります。
不利益③:変化できなくなる
好ましくない認知を改めるということは、変化する、ということでもあります。
逆に考えると、良くない認知をそのままにしておくということは、変化しない、とも表現できるわけです。
変化しなければ、自分自身が良い方向に改善されることもありません。
自分への評価が変わることもありません。
悪習を続けて自己肯定感が下がっている状態であれば、自分を否定的に見続けることになります。
ぼく自身も経験がありますが、一度この状態になってしまうと、精神的にかなり追い詰められてしまいます。
これは「やらない後悔」も生み出しかねない危険な状態です。
不健全まっしぐら。
やらない後悔については、⇩の記事にまとめてあります。
よかったら参考にしてみてください。
認知的不協和は普通に起こるもの
これにて「認知的不協和とは?」、終了でございます。
お付き合いくださり、ありがとうございました。
最後にもう1度、ポイントをおさらいしておしまいにしましょう。
小さなものまで含めると、認知的不協和は比較的頻繁に発生しています。
だからこそ認知的不協和をどのように解消するかは、価値観に近いレベルで人生に影響を及ぼす可能性があるといえます。
少なくとも、ワイはそう考えとる。
好ましい認知を肯定するのは、決して簡単なことではありません。
しかし意識をしているだけでも、結果はかなり変わってくるのではないでしょうか?
この記事を参考に、ぜひみなさんも少しだけ「好ましい認知」を意識してみてください。
少しずつだけど、人生が良い方向に向かっていくと思うで!
ーおしまいー