みなさん、おはこんばんちは。
先日いよいよワクチン接種の予約が解禁されたので、サクッとネット予約を試みたところ、無事敗戦した(2021年08月17日の)さぶらでございます。
チケット予約で鍛えられていたはずなのに……!
さて、今回のテーマは「毒親の特徴」でございます。
毒親という言葉、ずいぶんと一般的になったように感じています。
みなさんも毒親がどんな親を指すのか、何となくでも理解されているのではないでしょうか?
しかしそれは同時に、人によって毒親の範囲(定義)が微妙に違っている可能性がある、ということでもあります。
親に苦しめられている人の中には、
「自分の親は本当に毒親なんだろうか?」
「自分がそう思いたいだけなのでは?」
などと、悩んでしまっている方も少なくないはず。
果たして軽度の毒親なのか、それとも毒親に間違われやすい普通の親なのか。
というわけでこの記事では、毒親かどうかを判断するひとつの目安として、毒親の特徴についてまとめてみようかと思います。
「この特徴があれば間違いなく毒親」という、わかりやすい判断ポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ゆっくり読んでいってね!
確実に毒親だといえる条件は1つだけ
虐待する親、過干渉な親、口うるさい親、いつまでも子ども扱いする親、などなど……。
ひとことで毒親と言っても、人によってさまざまな特徴を持ちあわせる多様性があります。
だから判断に困っちゃうのかも。
しかしながら心理学的には、毒親とみなす条件は1つだけとされているようです。
まずは毒親とは一体何なのかおさらいしつつ、その唯一の条件について説明していこうかと思います。
そもそも毒親とは?
「毒親(Toxic Parents)」とは、子を支配し、子の人生に悪影響を及ぼす育て方をしている親、つまり子供にとって毒となる親、という意味の言葉です。
1989年、スーザン・フォワード氏が自身の著作『毒になる親 一生苦しむ子供(Toxic Parents, Overcoming Their Hurtful Legacy and Reclaiming Your Life)』において使用したのが始まりとされています。
日本では2010年前後に一種のブームとなり、今では多くの人に知られる概念として定着しているのはご存知の通りです。
毒親がどのような 「子の毒となる育て方」 をするのかについては、(長くなるので)ここでは省略し、簡単に箇条書きで紹介してみることにします。
わかりやすいように、極端な例を選んでみたよ。
ネガティブな感情を利用して子供をコントロールするのが毒親
さて、そんな感じに子供を苦しめてしまう毒親。
子どもを制御するために、心理コントロールを積極的に用いているという特徴があるそうです。
心理コントロールって何ぞ?
心理コントロールというのは、相手のネガティブな感情を利用して、相手を思う通りに制御しようとするやり方をいいます。
たとえばスーパーで「お菓子買って!」と大泣きしてぐずっている子供に対し、「言うことを聞かないと、このまま置いていくぞ!!」みたいに脅すことで子供の恐怖心を煽り、無理やり言うことを聞かせようとする、という感じです。
神代の時代、日常に溢れていた罪深き漆黒の光景よ……。
(一昔前では普通に見られたやりとりです)
ええ・・(ドン引き
この心理コントロールを使って子どもを制御しようとする傾向の強さこそが、毒親を毒親たらしめる唯一の特徴だとされております。
これはロンドン大学の研究で、約5,300人分の調査データをベースにしたもの。
(中略)
その結果、特定のスタイルで育てられた人は、大人になってからの不幸度が増すことがわかったんですな。これを一言でいえば、
- 毒親たちはみんな「心理コントロール」傾向が高い!
ってことです。悪い子育てにもいろいろありましょうが、とにかく心理コントロールが最悪なんだ、と。
パレオな男『「毒親」たちに共通するたった1つの特徴とは?』(2023年07月28日参照)
もちろん親といえど人なので、つい感情的になって声を荒げてしまう、みたいなことがあるのは仕方がないことです。
とはいえ良好な関係を築けているなら、その頻度は決して高くはないはず。
ところが毒親は、心理コントロールのような偏った(一方的な)コミュニケーションを日常的に使用します。
偏ったコミュニケーションが日常的に交わされる中に育った子どもは、他人との関わりやコミュニケーションに大きな問題を抱えてしまう傾向が強くなる、というわけです。
つまり、イヤなヤツかコミュ障になりやすいってこと。
これこそが毒親の原罪……!
なぜ毒親は子供をコントロールしようとするのか
ではなぜ毒親は子供に対し、そのような偏ったコミュニケーションを取ってしまうのでしょう?
具体的には人それぞれなのですが、ここでは「無意識に意趣返し(復讐)をしている」という、わかりやすい例を紹介してみようと思います。
実は毒親というのは、自分自身も毒親に育てられていることが多いです。
毒親も、自分の毒親に対して強い恨みを持ち続けている。
そのため毒親は強い怒りや悲しみを抱え続けていて、その強い感情をぶつける(欲求を満たす)ことを優先しています。
それはつまり、かつて自分が受けた苦しみを子どもにそのままぶつけることで、積年の恨みを晴らそうとしている、あるいは子どもに自分の苦しみを無理やり分からせようとしている、ということです。
もちろん、自分の親から受けた恨みを子供にぶつけたところで、恨みが晴れるわけがありませんし、自分が受けた苦しみを子どもにぶつけたところで、過去が変わったりしません。
見当違いも甚だしいのは間違いないのですが……。
それに気付けるのなら、最初から毒親なんかになっていないワケで。
心理コントロールの具体例
では次に、毒親はどのような心理コントロールを使うのでしょう?
それこそ人それぞれやろ。
確かにそうなのですが、毒親のどんな言葉や行動が悪いのかが示されないことには、いまいちピンと来にくいのではないでしょうか。
なので今回は心理コントロールの典型例(あるある)を、具体的に(セリフ付きで)紹介してみたいと思います。
あっさり目にね!
例①:子供に罪悪感を持たせる・煽る
毒親は子に罪悪感を植え付け、煽ることで、子供を萎縮させます。
例②:経済力などで子供を屈服させる
親を頼らなければ生きていけない子供に対し、それを武器にすることで一方的に攻撃することができます。
言われた子供は強い屈辱を味わうことになり、自己肯定感を低下させます。
例③:子供の人格を否定する
人格や存在を否定され続けることで、子供は将来に渡って強い無力感に支配されます。
おまけ:心理コントロールの害とは
子どもにとって親は、あるべき大人のお手本。
親の価値観や行動を真似したり、自分の価値観として取り込もうとするのは、ごくごく自然なことです。
しかし毒親は、成熟した大人とは言えません。
自己肯定感や他人への信頼感、自己愛などさまざまな問題を抱えているがゆえに、正常なコミュニケーションが取れないまま(精神的に未熟なまま)、大人になってしまった存在です。
毒親育ちが、問題を解決しないまま親になっちゃった感じ。
つまり毒親はそもそも、見本に適した大人ではないわけです。
そんな毒親の行動や価値観を子供がそのまま真似てしまえば、将来的に問題が出てくるのは当然の話。
毒親育ちの人が大人になってから様々な問題に直面するのは、これが理由です。
たとえ毒親を嫌っていたとしても、その価値観は強く刷り込まれてしまっている。
その他、毒親によくある特徴10選
毒親かどうかを決定づける唯一の特徴として心理コントロール傾向を紹介しましたが、それ以外にも毒親によく見られる特徴はたくさんあります。
ここからは心理コントロール傾向以外の毒親によく見られる特徴を10個、簡単に紹介していこうと思います。
ワイが独断と偏見で選んだ、「毒親あるある10選」やで!
よくある特徴①:自己肯定感が低い
毒親の多くは、毒親育ちです。
そのため毒親育ちの子どもと同様、毒親自身も自己肯定感が低いです。
毒親=義理の親だったり、育ての親だったりもする。
子どもへの毒のある言動は、毒親が自己(肯定感、自尊心)を維持するために必要な行動の一部になっています。
また自分の(世間的な)評価を高め、肯定・承認を得るためのアクセサリーとして、子どもを利用しているケースもあります。
親として認められたいがために、子どもを無理やり進学校に受験させてみたり。
よくある特徴②:支配的(いつまでも子ども扱い)
子どもの行動を自分の思う通りに、権威的に統制(親の権力を振りかざしてコントロール)します。
その目的の多くは、毒親自身の自尊感情を満たすことにあります。
「子どものため」と言うかもしれませんが、それは巧妙な隠れ蓑に過ぎません。
子の支配とは、親の価値の証明である。
意図的に自分よりも弱い者を作り、それを支配(攻撃)することで自己を維持している(自分の価値を実感している)感じ。
また自己愛的であること、自他境界線があいまいであることも、支配的な言動を誘引する原因になっていると考えられます。
よくある特徴③:極端な完璧主義
テストで80点を取ったとしても、100点じゃなかったという理由で子どもを責め立てる毒親は、極端な完璧主義に侵されています。
完璧主義の毒親は、子どもの失敗を一切許そうとしません。
なのでよっぽど運が良くない限り、子どもは何をするにも僅かなミスを過剰に責められ続けることになります。
結果、子どもも毒親と同様に、過度に失敗を恐れる行き過ぎた完璧主義者になる可能性が高くなります。
毒親自身も同じように、失敗を過度に責められていた可能性がある。
よくある特徴④:自己愛的
多くの毒親は、口でこそ「子どものため」と言います。
しかしそれは表面上だけで、本質的には子どもよりも自分を優先しています。
そのため毒親は、子どもを道具のように活用することに抵抗を感じません。
子どもをアクセサリーのように扱うのは、その毒親が自己愛的だからです。
社会的に優秀とされる子どもを育てることで、自分の価値を高め肯定(承認)を得ようとしている。
また自己愛的な毒親は、子どもを自分の延長として見ているフシがあります。
よくある特徴⑤:無自覚
これまでに挙げたような問題点があることについて、毒親は驚くほど無自覚です。
自分の言動で子どもを深く傷付けているなど夢にも思っていないか、子どものためにやっていることだから傷付くのは仕方がない、当たり前だと思い込んでいる(正当化している)ことが多いです。
これは、毒親自身が抱えている心の問題と向き合えていないからこそ発生している問題だと言えるのですが、もちろんそれについても無自覚です。
無自覚だからこそ指摘しても理解できない上に、攻撃だと思いこんでヒステリックに反応しがち。
よくある特徴⑥:思考停止ぎみ
多くの毒親は思考停止しているか、思考停止に近い状態にあります。
そのため自分自身の思考の偏り(認知の歪み)や、自分が怒りにとらわれていることに気付けず、認知バイアスの影響をより強く受けやすい状態にあります。
大雑把に決めつける(ラベリング)傾向があるのは、細かい部分に注目して判断・区別できるほど深く思考しない(できない)ためです。
思い込みと現実(主観と客観)の区別がついていないケースも多い。
よくある特徴⑦:自己中心的(低い共感性)
毒親は無自覚に抱える心の問題の影響が大きく、そのため(無意識的に)自身のケアや対応ばかりに目が行ってしまいます。
毒親の多くが強い被害者意識を持ち、客観性や共感性が大きく失われているのはこのためです。
また子どもの話を聞く余裕や、子どものわがままや自主性を受け入れる度量を持ち合わせていないのも、同様の理由です。
他にも、家族(他人)に自分の責任を転嫁する傾向が見られます。
自分の人生そのものの責任さえも誰かに転嫁しがち。
よくある特徴⑧:感情の制御ができない
基本的に毒親は、自分の感情を制御することができません。
あるいは、制御しようとしていません。
これには、毒親が感情的に成熟していない(メタ認知能力や自己肯定感が低すぎる)ことが関係していると考えられます。
外面が良いタイプの毒親だと、外で溜め込んだうっぷんを家庭内で理不尽に発散したりもする。
理由は人それぞれですが、ネガティブ思考が強すぎる、極端に拒絶を恐れている、心に溜まっている怒りや悲しみが強すぎる、などが考えられます。
よくある特徴⑨:依存的
毒親は子どもの自尊心を砕くことによって、自分に依存せざるを得ないように仕向けることがあります。
そうすることで毒親は、親としての役割を果たしていることをわかりやすく実感できるわけです。
しかし逆に考えると、そうでもしなければ実感できない状態にあるのが毒親とも言えます。
自分に依存する子どもによって自己を維持しているわけですから、子どもへの依存に他なりません。
毒親が子どもの自立を全力で阻止しようとするのは、これが理由です。
だから、お互いが依存し合う形(共依存)になりやすい。
よくある特徴⑩:自分と子どもの境界線があいまい
自分と子どもが別個の存在だと深い部分で理解できておらず、自分の延長(同じ存在、自分のコピー)として扱おうとする傾向があります。
そのためひどい場合だと、子どもの人間関係にまで口を出し、コントロールしようとしてきます。
また自分の常識や価値観を頭ごなしに押し付けようとするのも、これが理由です。
精神的に未熟ってこと。
おまけ:毒親は連鎖する
これは比較的有名な話だと思うんですが、毒親には世代間連鎖をしやすいという特徴もあります。
つまり毒親育ちが親になったとき、毒親になってしまう可能性が高い、ということです。
なんで?
では簡単に、その理由を説明しますね。
子どもにとって親は最大の保護者であるのと同時に、あるべき大人の見本でもあります。
したがって子どもは基本的に、親の考え方や行動が正しいと解釈して、それを真似ようとします。
またそうでなくとも、長年継続的に毒親の偏った価値観(毒親マインド)に触れ続けることで、それが常識として染み付いてしまうという面もあります。
その結果として、毒親の価値観が継承されてしまいやすいわけです。
適応する=染まる、みたいなところあるしな。
彼の者の業、まさに洗脳の如し。
(洗脳と同じですね)
人は価値観をベースに考えたり、行動したり、コミュニケーションを取ったりするもの。
毒親マインドが継承されていると、人間関係をうまく作れない、常に生きづらさを感じるなど、さまざまな面に影響してくることになります。
それほどまでに深く浸透する毒だからこそ、どんなに「毒親にはなりたくない」と意識していたとしても、無意識的に毒親と同様の行動を取ってしまう可能性が高くなってしまうのです。
毒親化しないためには、価値観(考え方・捉え方)から変えていく必要があるワケやね。
毒親の対処法
毒親の特徴がある程度理解できれば、自分の親が毒親なのかも判断できるようになると思います。
しかしその結果、本当に自分の親が毒親だったことがわかった場合、一体どのように関わっていけばよいのでしょう?
ここではごくごく簡単に、毒親の対処法を紹介したいと思います。
とにかく距離を取る
毒親に対しては、とにかく距離を取ることが大切になります。
どんなにネガティブな人であっても、周囲がポジティブ人間だらけだったとしたら、僅かずつでもポジティブ方向に変化するものです。
それは人間が周囲から強く影響を受け、変化していく生き物だからです。
なので毒親と一緒にいる限りは、毒親の負の影響から逃げることができません。
負の価値観が、毎日塗り固められていく。
この影響から逃れる確実な方法が、とにかく距離を取ることなのです。
なので別居するのが理想なのですが、それが難しい場合は家の中でも距離が取れるよう、工夫する必要があるでしょう。
実はワイも毒親育ちなんだが、学生時代は自分の部屋に引きこもって、親とは一切会話しなかった。
必要なら支援を受けることも考えてみよう
虐待やDVなど生命の危険が伴う場合や、独力での対処が難しい場合には、第3者からの支援を受けることも検討してみてください。
無料で保護シェルターを提供してくれる団体や、毒親からの独立を支援してくれるNPOなどもあるようです。 1度チェックしてみてはいかがでしょう?
ただし、うさんくさいのには要注意。
あなたの親は大丈夫?
これにて「毒親の特徴」、終了でございます。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
最後にもう1度、ポイントをおさらいしておきましましょう。
これは個人的な考えなのですが。
自分の親が毒親かどうかは、最終的には自分の判断で決めてしまってもいいような気がします。
どんなに仲良さそうに見えていても、何らかのギクシャクや心の闇が存在するのが親子関係というもの。
それらの度合いが一線を越えていて、子どもに長期的な悪影響を与えてしまうのが毒親です。
そしてその悪影響は基本的に、閉ざされた家庭内でのみ発揮されます。
どんな仕打ちを受け、どんな影響を受けているのか、そしてそれがどれくらい辛いのかは、その被害を受けた本人にしかわかりません。
核家族化の弊害!!
だからこそ毒親かどうかにこだわり過ぎず、苦しいのであれば、可能な限りの対処をしてほしいと思っています。
この記事が、その判断のヒントになれたら幸いです。
誇張でなく、人生が変わってしまうのでな!
ーおしまいー