みなさん、おはこんばんちは。
久しぶりに起きてから寝るまでぶっ通しでゲームをやってみたところ、罪悪感と虚無感に苛まれてしまっているさぶらでございます。
ゲームはせめて、何かひとつでも
やることやってからがいい!
さて、今回のテーマは「確証バイアスとは?」でございます。
確証バイアスは人間が持つバイアスの中でも、比較的ポピュラーなものです。
日常生活の中でもわりと多く見受けられ、ビジネスの世界でも当たり前のように取り入れられています。
これは、一般的であることを示している話だとは限りません。
なぜなら、確証バイアスから影響を受ける頻度の高さを物語っている、とも考えられるからです。
ポピュラーだからこそ、しらんうちに振り回されやすい。
今回はそんな身近な確証バイアスについて、以下のポイントをまとめてみます。
この記事を参考にして、あなたも確証バイアスによる無意識の罠から抜け出してみませんか?
ゆっくり読んでいってね!
確証バイアスとは
まずは確証バイアスとは一体どういうものなのか、確認してみましょう。
確証バイアスとは、都合の良い話ばかりを集めてしまう傾向を指します。
人間誰しもが共通して持っている考え方のクセ、と考えるといいでしょう。
確証バイアスは、どんな天才でも持ってるモンなんや。
貴様らのような愚民どもと一緒にするな…!
(私はそんな、都合よくモノを考えたりしません)
なるほど、もっともな話です。
厨二さんと同じように感じている人は、多いかもしれませんね。
そんな人のために、わかりやすい身近な例をいくつか紹介してみましょう。
確証バイアスの例①:都合のいい計画
計画に基づいて作業をすることが何かと多い世の中。
学校の勉強は学習指導要領に基づいて、会社の事業は事業計画にしたがって進められます。
また、もう少し規模の小さい計画を共有することもあるでしょう。
それはチーム内の作業計画表や予定表かもしれませんし、シフトやローテーション計画かもしれません。
ほかにも、旅行のプラン、舞台の演目、バスや電車の運行計画、などなど……
計画は現代社会において必要不可欠なものです。
しかし困ったことに、それらのすべてが妥当な計画とは限りません。
口が裂けても現実的とは言えないような、恐ろしく楽観的な計画を強要されることもあります。
できるかこんなモン!っていうスケジュールね。
個人的によく見かけるのは、「この日までに終わらせる必要がある」という理由だけで作られた、非現実的なスケジュールです。
ちょっと考えれば、それが絵に描いた餅に過ぎないことは明らかです。
にもかかわらず、そのような計画を作ってしまう理由は、ただひとつ。
都合の悪い話を無視しているってこと。
すべて「ありき」で作られるスケジュールは、現実的な予測に基づくことも、過去の実績を参考にすることもありません。
なぜなら計画者は確証バイアスに影響され、都合の悪い発想や証拠が、文字通り「見えない」状態になっているからです。
もちろん、全部わかった上でやるヤツもおるけどな!
確証バイアスの例②:恋は盲目
「恋は盲目」とは、よく言ったものです。
恋に落ちると相手の欠点が気にならなくなるという人、結構多いのではないでしょうか?
ワイもそれ系!
ちょっとだけ極端かもしれませんが、例を挙げてみますね。
世の中には、女癖の悪い男性がいます。
中には、とてつもなくイケメンだけど女癖が悪い、という人もいることでしょう。
そういった男性に対して、事情を知った上で好意を持つ女性がいます。
その理由はさまざまでしょうが、いずれにせよ「女癖が悪い」という大きな欠点を見ないようにしているのは確かでしょう。
男女が逆になってるパターンもあるよね。
もちろん相手の悪い部分を理解した上で「それでも好きだ!」という人も、たくさんいるでしょう。
そうではなく、単純に悪い部分を無視しているタイプの人は、確証バイアスの影響を受けているかもしれません。
確証バイアスの例③:第一印象がすべて
就活や恋愛の世界でよくいわれるのが、「第一印象で勝負が決まる」みたいな話です。
この第一印象が重要である理由のひとつに、確証バイアスがあります。
なぜなら「この人はこんな感じなんだ」と判断してしまった時点で、都合の良い証拠だけに目が向きやすくなるからです。
都合よく発見された証拠は、第一印象の正しさの根拠とされます。
発見すればするほど第一印象の正しさが証明された気分になり、その後も強く影響を受け続けることになる……という感じです。
第一印象が信用される理由は、
確証バイアスにあるわけや。
だがその信用は、幻想かもしれんのだ……
確証バイアスを放置すると…?
確証バイアスがどんなものなのか、なんとなく理解してもらえたでしょうか?
その理解を踏まえて、次からは「確証バイアスを放置した場合の不利益」を考えてみたいと思います。
具体的な、残念な人の例を紹介するで。
不利益①:思い込みや決めつけが増える
確証バイアスは、自分の中で「こう!」と決めた話の信憑性を高めるために、有利な情報だけを集めてしまう、という心のクセです。
それはつまり、思い込みや決めつけの積極的な肯定につながる可能性がある、ということでもあります。
ワイのカンは絶対に当たるんや!!!(戒め
思い込みを積極的に肯定し続けていると、やがては自分のあらゆる判断を過信するようになってしまうでしょう。
そうなると、もう手がつけられません。
厄介おじさんのできあがり。
もちろん思い込みや決めつけにも、「スピーディーに判断できる」というメリットはあります。
しかし、メリットを大きく覆すほどのデメリットがあることもまた、疑いようのない事実なのです。
不利益②:世界が狭くなる
確証バイアスに支配されてしまうと、「自分の意見や考えこそが正しい」と思えるようになってしまいます。
それはつまり、「自分の見えているものが世界のすべて」だと勘違いするのと同じといえるでしょう。
若い店員に向かって理不尽に怒鳴ってるヤツのこと。
そのような考えは、思い込みが強すぎる、都合よく考えすぎる、画一的にしか考えられなくなる、などの不利益を生む原因になります。
これを放置していると、やがて主観と客観の区別がつかなくなり、物事を正しく捉えることが難しくなってしまうでしょう。
ぼくが一番ガン◯ムをうまく使えるんだ!!(驕り
また自分の考えに固執していると、だんだんと考え方が保守的になっていきます。
保守的な人は自分の価値観を守ることに一生懸命で、新しい価値観に対して否定的になる傾向があります。
不利益③:差別や偏見が多くなる
この10数年、隣国に対するヘイトが高まっていると感じています。
ぼく自身も若い頃は、そういう感情を強く持っていた者のひとりでした。
当時から引きこもりで、ひとりで勝手に悪く思ってるだけだった。
国に対する印象は、しばしばレッテルとしてその国の人にも適用されます。
マイルドに例えると、「アニメオタクは全員引きこもり」というような感じになるでしょうか。
傷ついた。
もちろん、引きこもりのアニメオタクは存在すると思います。
しかし、アニメオタクの全員が引きこもりというわけではありません。
めちゃくちゃ社交的だけど実はアニメオタクって人もいるでしょうし、世界中を飛び回っているカリスマ営業マンだけどアニメオタクっていう人も、もしかしたらいるかもしれません。
確証バイアスに支配されてしまうと、そのような細かい(個人単位の)視点は、都合よく失われてしまいます。
個人の悪い部分だけを都合よく拾い上げて、レッテルに貼り付ける。
その結果、レッテル張りが加速して差別や偏見につながっていきます。
おまけ:エコーチェンバー現象とは?
狭く限られたコミュニティの中にいると、自分と似たような考えの人達に囲まれやすくなります。
その結果、自分にとって都合の良い声しか聞こえなくなるのは、ごく自然な話です。
反乱分子を粛清せよ!!
(ヘンなこと言う人はブロックです)
SNSとか、そうなりやすいよね。
そのような環境だけに身を置き続けていると、反対意見に触れる機会が極端に減ってしまいます。
たまに聞こえてきたとしても、「そういう意見もあるんだ」というようには考えられず、「なんでわからないんだ!」と攻撃的に解釈しやすくなっていきます。
攻撃的なコミュニティって、目立つよね。
このような、狭いコミュニティ内で極端な意見が反響を繰り返し増幅されていくにしたがい、意見の隔たりがあるコミュニティとの断絶や、だんだんと攻撃的姿勢が強化されていくさまを、エコーチェンバー現象と呼びます。
(echo = 反響、chamber = 部屋)
厄介化しないように、お互い注意しよう!
確証バイアスの対策・回避策
このように何かと面倒を引き起こしやすい確証バイアス。
できればうまく回避したいものですね。
けれどバイアスは、人間に備えられた機能の一部。
100%回避することは難しいのが現実です。
なのでここからは、なるべく確証バイアスを発動させずにすむ方法を紹介してみようと思います。
ポイントは「意識」と「仕組み」!
確証バイアスの存在を意識することが大事
もっとも重要なのは、確証バイアスの存在を理解し、意識することです。
確証バイアスの存在を知らなければ、そもそも注意することができないからです。
また、他人も確証バイアスに支配されてしまうことがあると知っているだけで、気が楽になることもあります。
第一印象だけでフラれたときとかな!
まずはしっかりと確証バイアスの影響を理解し、意識をしてみましょう。
傾向から対策を考えよう
確証バイアスに影響される可能性があると十分に理解できた後は、自分はどんな場面で影響されやすいのか、考えてみましょう。
たとえば、精神的に疲れているほどバイアスがかかりやすくなる、といわれています。
朝よりも夕方のほうが確証バイアスに影響されやすい、ということですね。
重要な判断は朝イチにやるのがいい。
夕方に何かを判断しなければならないときは直前に休憩を入れるようにすると、確証バイアスの影響を少なくできます。
傾向を知っていることで、このように対策ができるわけです。
あるいは、確証バイアスの影響から抜け出せる仕組みを作っておくのも良いでしょう。
たとえば作業時のチェックリストは、思い込みから逃れるための強力なツールになるかもしれません。
自分を疑え!!
確証バイアスには良い面もある
これにて「確証バイアスとは?」、終了でございます。
お付き合いくださり、ありがとうございました。
最後にもう1度、ポイントをおさらいしてお終いにしましょう。
今回はデメリットに注目した内容になりましたが、確証バイアスにはメリットもあります。
たとえば、「セブン-イレブン」の生みの親で元会長の鈴木敏文氏は、周囲の反対を押し切って「セブン-イレブン」を立ち上げ、コンビニ最大手まで育て上げました。
関係ないけど、鈴木氏がいなくなってからのセブンは
ちょっとおかしいと思う。
そのときの鈴木氏は、「セブン-イレブン」の成功を確信していたのではないでしょうか?
だからこそ、周囲の反対を押し切ることができたのではないでしょうか?
もしかしたら、それは確証バイアスの影響かもしれません。
確信してなきゃ、説得も行動もできやしない。
確証バイアスを意識することで、このようなメリットも意図的に活用することができるようになります。
デメリットを意識すれば、多くの人がハマっている罠を意図的に避けることも可能になるでしょう。
知識は力なり。
これらは確証バイアスを意識する人だけが得られる、ちょっとした特典とも考えられます。
あなたも今日から確証バイアスを意識して、ちょっとだけおいしい思いをしてみませんか?
ーおしまいー